FOREVER FRIEND
「あのー!!」
廊下を歩いていた笹本と林を呼び止めた。

「さっきはありがとう!!」
「あー別にたいした事してないよ。横から聞こえてきて、大友さんの事ばっかり悪く言うから我慢できなくなって思わず首突っ込んじゃった。こっちこそごめん‥‥」
「ううん、嬉しかった。もしかして、ミカの知り合いですか?」
「違うよ、俺たちは大友さんのファン」
「ファン?」
「そう、ファン!付き合いたいとかじゃなくて憧れみたいな感じ。簡単に言うと芸能人の誰かのファンとかと一緒かな」

「大友さんってさ~、スタイル良いし、美人でしょ。後、見た目ツンツンしてるのに、笑った顔がちょー可愛いでしょ?俺たちはそのギャップにやられたわけ」
「俺たちの中のアイドルって感じ?俺ら以外にも大友さんファンけっこういるんだよ!」

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。

「あっ、ごめん。引いた?気持ち悪いよねー」
「ううん、何か分かる気がする。私も前はって言うか、今もだけど、笹本くんとたちと同じだから」
「えっ?そうなの?」
「うん、同じ!」
「なんだー、仲間かぁ」
「俺は1回でいいからさ~大友さんに猫耳としっぽを付けた姿が見たいんだよねー」
「猫耳?確かに似合うかも」
「絶対、似合うから」
何故か3人でミカの話しで盛り上がった。
ユリアは嬉しかった。
自分以外にもミカの良さが分かる人がいた事に。

「ねぇ、私もファンクラブに入れてもらえる?」
「えっ?」
「ダメかな?」
「大歓迎だよー」
3人でまた、ミカの良さを語り合った。






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