運命の相手は先生?!
「ちょっと……!お前危ねぇだろ」
「えっ…?」
知らない男の人に腕を掴まれた。
25歳くらいの男の人。
黒髪でワックス仕立て。切れ長の目。
冷たそうな目をしているけれど…どこか優しい心を持っているような……そんな人。
ちょっとだけ……お父さんに似てるかも。
そしてその人は私の方に傘を傾けた。
「これやるから…そんな急いでると事故るぞ」
「えっ!でも…そんな……!」
「いいから。使って。……今度返してくれればいい」
こ、今度……?
またここで会うってこと?
そんなことを思っているともう男の人の姿はなかった。