運命の相手は先生?!
「面倒だから皆同じメイド服なんだけど、誄歌だけは皆よりちょっと派手なメイド服着てもらうから♪」
「な、何で私だけ?!」
「言ったじゃん〜看板娘だから」
ひぇえ〜…
メイド服…まじですか?
「あ。皆集まったかなー?女子皆と男子店員にはコスプレしてもらいます♪」
「え?コスプレ?楽しそ〜」
「俺らも…?」
集まったクラスメイトがコスプレについて次々と口を開く。
「女子はメイド。男子はタキシードです!」
男子はタキシードなんだ…。
メイド服とタキシードを用意された段ボールが二つ置かれた。
「皆同じものだから一人一つ取って〜」
「はーい」
「あれ、葉月さん。この皆と違う服は何?」
「あ〜それは誄歌がきるから!」
「誄歌ちゃんが?!めっちゃ似合いそう」
「絶対似合うー!はい」
出席番号が近い、ちとせちゃんが私にメイド服を渡す。
…これ、着るの?
皆はフリフリしてる黒と白のベタなメイド服。
私のはだいたい一緒だけどスカートが皆のより広がっていて、もう少しレースがついている。
かなり恥ずかしい…。
「あ、それと男子のところにも皆とちょっと違うタキシードあると思うんだけど…」
「ああこれ?」
「そ。それはアッキーに着てもらうから♪」
えぇ?!…先生が?
絶対似合う…けど着てくれるかは不明だ。
「なんだ、アッキーが着るのか〜アッキーイケメンだもんな!」
「女子に人気ありそうだよな」
…たしかにそうだなぁ。
絶対皆に囲まれてそう。
「…あれ、柊花」
「ん?」
「卯月くんは店員役じゃないの?」
「雄飛くんは部活関係の何かあるみたいなんだよね…」
「あ、そうなんだ…」
「雄飛くんがタキシードとか着たらもっとモテちゃうから、これで良かったのかも〜」
そうか…卯月くんもかなりモテるからね。
「はい!じゃあ皆解散!コスプレは持ってかえって一度着てみてね〜」
「「はーい」」
皆が解散していく。
メイド服…本当に着るのか…。