運命の相手は先生?!
【明希side】
「お疲れですー」
「お疲れ様です」
昼休みになり、英会話室で睦月先生と昼飯。
「…あれ?睦月先生今日は愛され弁当じゃないんですね」
「あー…バレました?」
そう言ってコンビニのコッペパンの袋をあける睦月先生。
俺も購買で買ったA弁当を広げる。
「俺、昨日彼女と別れたんですよ〜」
「え?結構長かったんじゃ…」
「そうなんですけどね…はは」
飲みに行く時とか睦月先生は酔ってよく彼女の話をしていた。
名前は、確か未羽(みう)さん。
高1の時に睦月先生からの告白で付き合ったらしい。
未羽さんも教師をやっていて同棲しているとか…。
酔いながらも結婚のことを熱く語ってたっけ。
「俺のどこが、気にくわないのかな」
「…睦月先生」
捨てられた子犬のような姿だった。
「俺、付き合う前すげー努力したんですよ。未羽に振り向いてもらうために」
「…はい」
「何でこうなったんでしょうね…。
って!ごめんなさい!お昼にこんな暗い話しちゃって」
「…いえ。こちらこそすみません」
「霜月先生は悪くないっすよ〜!でも今晩飲み付き合ってくれますか?奢ります」
「…勿論です」
今晩も潰れそうだな〜。
次の時間、俺のクラスの授業か。