運命キャンペーン実施中。




「だ、だめ……

萩野、来ないで。」



私を助けようとして萩野が傷つくのだけは絶対に嫌。


昨日みたいなのはもう二度と嫌だよ。




「じゃあ早く立ってこっち来い!」





私は頷いて足に力を入れるが、

まるで自分のものでないかのように

足が動かなかった。






「おい……いい加減に……」




テロリストに腕を掴まれ引っ張られる。




昨日の打撲が痛んだが、

そんな痛みはすぐ恐怖にかき消されていった。





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