運命キャンペーン実施中。




引きずられている途中、

引っ張られている私の足が教室の壁に少し強く当たった。




その瞬間、

壁に掛けられていた額縁がガタッという音を立てた。




"運命"!!!




「うわっ」




テロリストが驚いて私の手を離した。





私も……早く逃げなきゃ……




必死に額縁の落下地点から離れようとする。





間に合わないっ!!




目をつぶって覚悟をしたとき、

すさまじい音が教室に響いた。





あれ……痛くない……





私はそーっと目を開けた。






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