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二人でキャッキャ言いながら放課後までに手紙を書き終え、
吉本くんが帰ったあと、
吉本くんの靴箱に手紙を丁寧に入れた。
「よし、これで後には引けないね。」
「うん……うわ~、緊張する……」
「とうとう葉月もリア充かぁ」
「決めつけるの早いよ!」
二人で笑いながら靴をはきかえる。
沙紀があんまり「大丈夫、大丈夫」って言うから
自信わいてきちゃった。
「葉月、靴紐。緩んでるよ。」
「別にいいよー。」
「良くない!葉月は可愛いのにがさつだから……」
そう言いながら、沙紀は私のスニーカーの靴紐をしっかりと結んでくれた。
お母さんか、っての。