運命キャンペーン実施中。
数人が手伝っているが、
靴紐がきつくてほどけていなかった。
これも……
"運命"!?
「はぎっ、きゃっ」
誰かに腕を掴まれ止められた。
「危ないから、ここにいなさい!」
非常停止ボタンを押してくれたおじさんだった。
「あの人知り合いなの!」
「危険だ!あれ以上人が行ったって何にもならないだろ!」
「走っていかなきゃ。
今度こそ!!
後悔しないって決めたの!!!
離してください!」
電車の運転手はやはり気付いておらず、まだブレーキはかからない。