運命キャンペーン実施中。
「これ見てどう思った?」
「……っ……死にたくない。
でも、もう遅い。全部。
吉本くんにも告白したかった。
お父さん、お母さん、沙紀にも、お礼を言いたかった……っ」
「本当にそれを望む?佐野 葉月。」
「当たり前でしょ!!」
もう叶わない夢を聞かれることほど酷なことはない。
八つ当たり半分で神様に言い捨てた。
「なら、出来ないこともない。」
「え……」
「チャララッチャラ~♪
運命キャンペーン!!」
神様は楽しそうにそう言うと、
小さなクラッカーをパンっと鳴らした。