運命キャンペーン実施中。




「うん。

あたし、君みたいな人間、好きだよ。」



絶対に生き延びて、

今度こそ吉本くんに告白する。


沙紀との約束、守るから!



「じゃあ特別にヒント。

"運命"は他の生物に関与できない。

だから、あなたを襲うのは物質に限るわけ。



それでも前回の日々と違う人為的なことがあれば、

その人も何らかの形でこのキャンペーンに関わっているか、だね。




ちょっとしたことで人間なんて変わるから。


前回と違うことがあっても動揺しちゃダメ。


冷静にかわすこと。


分かった?」




「ハイ!!」




「よし。

じゃあ健闘を祈るよ、佐野。


運命、変えてみな。」







私の目の前は少しずつ暗くなっていった。






< 26 / 163 >

この作品をシェア

pagetop