運命キャンペーン実施中。
「うん。
あたし、君みたいな人間、好きだよ。」
絶対に生き延びて、
今度こそ吉本くんに告白する。
沙紀との約束、守るから!
「じゃあ特別にヒント。
"運命"は他の生物に関与できない。
だから、あなたを襲うのは物質に限るわけ。
それでも前回の日々と違う人為的なことがあれば、
その人も何らかの形でこのキャンペーンに関わっているか、だね。
ちょっとしたことで人間なんて変わるから。
前回と違うことがあっても動揺しちゃダメ。
冷静にかわすこと。
分かった?」
「ハイ!!」
「よし。
じゃあ健闘を祈るよ、佐野。
運命、変えてみな。」
私の目の前は少しずつ暗くなっていった。