運命キャンペーン実施中。
「待って!
萩野!!」
遠くの方にある背中に必死に呼び掛ける。
聞こえないのかな……
まったく止まる気配がない……
廊下で萩野に追い付いた。
「萩野。」
「…………」
萩野は確かに私を見たのに、
足を止めることはなく、そのまま歩いた。
「萩野!!」
ちょ、ちょっと!!
無視することないでしょ!!
「萩野!!大事な話があるの!」
私の大声に萩野だけでなく、
周りにいた数人の生徒も足を止めた。
は、恥ずかしい……
萩野は今度は停まって、私の方を振り向いた。