運命キャンペーン実施中。
「女の言う『大事』ってたいして大事じゃないから、やだ。」
萩野はまた同じ歩調で歩き出した。
は、ハァ!!?
萩野はそのまま外に出て、
校舎裏へ向かっていく。
「ちょっと!待ってよ!」
それでも追いかける私を周りにいた人たちが「しつこい子」と言ってクスクス笑っていた。
でもそんなこと気にしてらんない!
「萩野。」
「…………」
「萩野!!」
「…………」
いい加減にしろ!
私は走りだし、萩野のシャツの襟首をぎゅっと握った。
「私に協力しろ!!!」
突拍子もない私のセリフに萩野は目をまんまるくしたが、
すぐに落ち着きを取り戻し、
私の手を振り払った。