運命キャンペーン実施中。
「は?誰?」
「だから!!私の"運命"!!」
萩野はおおきくため息をついた。
「もういい。金輪際俺に寄るな。」
「ホントなの!
このままじゃ私死んじゃう!
お金なら。ホラ!」
家にあった私のお小遣いすべてを萩野に押し付けた。
「こんなに……」
私は萩野にすべてを話した。
信じてほしいという願いをこめて。
話し終わり、萩野はゆっくりと口を開いた。
「悪いけどさ、」
萩野の顔を見上げる。
「頭のネジ外れてるやつから金もらうつもりはないんだわ。」
私の中の「期待」っていうやつがどんどんしぼんでいった。