運命キャンペーン実施中。




「違う。

お前の話だと、"運命"は他人には関与できないんだろ。

なら車の向かってきた方向は"運命"かもしれないけど、

事故ったのはその運転手の運命だ。」




「そっか……

そうだよね……」




私がそう言った後、

萩野は私の手を離した。




「もう学校だ。」



「うん……」




死というものが

あまりにも恐ろしく、

あまりにも近いことに、



私は気づいてしまった。






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