運命キャンペーン実施中。




「だいたいね~、萩野はもっと女の子に優しく……」



佐野がなんか口うるさく言っている。



でも、さっきよりはイライラしなかった。



それは多分、

吉本の名前が出なくなったから。



深い意味はない。



多分、


俺は








吉本が嫌いなんだろう。





「おいっ」




佐野の声に品のない低い声が重なった。



前を見ると、

他校の制服を着た男が数人立ちふさがっていた。





< 70 / 163 >

この作品をシェア

pagetop