運命キャンペーン実施中。
5日目

ごめんね、萩野。





葉月side



「違うってば!ここにはX=50を代入して……」


「っ!さっきからうるせーよ、テメー!」



ただいま4時間目数学。


先生不在で自習中なんだけど……



「萩野……こんなんじゃ赤点決定だよ……」



萩野がバカすぎてヤバい。


私だってたいして頭良くないのに

そんな私でもあきれるくらい


萩野はバカ。




「別にいい。」



「よくないよー!」



「自分の席もどれ。

お前はテメーの勉強の心配してりゃいいだろ。」



「ダメ!

萩野が赤点とって、落第して、留年して、退学なんてことになったら……」



「ならねーよ。」




萩野はシャーペンを放り投げて椅子にふんぞり返った。





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