運命キャンペーン実施中。
***
「佐野っ!佐野!」
誰かの声に目を開ける。
「佐々木……先生?」
日本史の佐々木先生だ。
「今何が……
え……」
「痛いところはあるか?
お前ら屋上から落ちたんだぞ!
木がクッションになったみたいだったが……」
お前"ら"?
「は、萩野!!萩野は!?」
勢いよく起き上がると、全身に痛みが走った。
「寝ていなさい。
萩野なら保健室だ。」
「っっ!!」
私は先生を振り払って保健室へ走った。