涙歌
「おい!ミレイ、お前いつもどこにいってんだよ。かなり探したかんな?」

屋上から教室に戻る渡り廊下で、私の一個上のコウ先輩につかまった。コウ先輩とはバイトが同じで仲良くなった。

「あ、コウ先輩。どうも。」

コウ先輩はモテるからあまり関わりたくない。今の女子の嫉妬はすごく怖いから。本人は自覚なしなんだろうけど。

「どうも。じゃないよ。バイト先からメール届いたでしょ?今日ミレイ出る?」

「え?!メール?!」

「また見てないのかよ。携帯の意味あんの?」

「うわっ、わたし今日寄るとこあるのに...」

「それは後回し!それよりミレイが来なきゃバーカウンターだれも居なくなるからドリンカーの俺が困る!てことで今日一緒に行くぞ」

「バイトにはいきますよ、でも一緒はいや。」
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