これでも私はメイドです
「あら?...今でも充分、熱々な起こし方ですよ?」
「あのねぇー?熱々って言うのはさぁー?もっと....こう....
キスとかさっ!?俺っちそういうの期待してんのっ!!わかるでしょっ!?」
「...........後の3人は、まだ起きてませんか?
殺してもいいんでしょうかねぇ.......?」
グチグチと文句を言っている方を無視して話を変えた私は、
フッフッフッ。と、いかにも気味が悪そうに起きてきた2人を見て笑った。
そんな私を見た2人は、顔から少しずつ血の気が引いていった。
「暁ちゃんっ!!俺が起こしに行くから朝食の用意しといてっ!!」
そう言って起きてきた1人である、次男の拓人(たくと)は2階に上がっていった。
そんな拓人を見た私は、また、すまし顔で朝食の準備を始めた。