【完】立花くんは愛し方を間違えてる。
2.立花くんの意外なところ。
「あ、ありえない……」
そう、わたしは小さく呟いた。
なんでかっていうと、それは、廊下に張り出された進級テストの結果を見たからで。
その結果っていうのは……
わたしは学年11位。まずまずの結果。
でもね、問題はそこじゃない。
一番納得いかないのは、立花くんがわたしより全然上の、学年4位だってことなの!!
一体どういうことなの?
なんで、授業のじゃまばかりしてくる立花くんのほうが、順位が高いの〜!?
わたしなんて真面目だけが取り柄みたいなもんなのに。
あんなふざけてる立花くんにすら勝てないなんて…。
「おー! 玲、学年4位じゃんー! やっぱ頭いーな」
自己嫌悪に陥っていたわたしの耳に飛び込んできた声。
バッとうしろを振り返ると、そこには、
例の"目立つグループ"と一緒にいる立花くんの姿が。
うわ……嫌なタイミングで遭遇しちゃったよ。