【完】立花くんは愛し方を間違えてる。
3.立花くんがちょっとおかしい。
ゴリちゃん先生に雑用を押し付けられて
今日でちょうど1週間。
そう。今日の放課後で、晴れてわたしたちは任務から解放されるのだ……!!
最初は、立花くんが来てくれないんじゃないかと思ってたけど、案外そんなこともなく。
まあ想像どおりだけど、数々のいじわるをされながら、今日まで雑用をこなして来た。
そして最終日の今日───
「……成田。遅い。早くしろよ」
「ま、待って……お、重くて」
「ププ……生まれたての子鹿みたいになってるけど?」
わたしと立花くんは、今までに数学準備室を整理して出たゴミを、校舎裏にあるゴミ置場まで運んでいる。
立花くんが重めの元を持ってくれているとはいえ、
非力なわたしはゴミを抱えて立花くんについて行くのがやっと。
……立花くんには"ちょっと持ってあげるよ"なんていう優しさはないのかな!?
なんて、今更か。