【完】立花くんは愛し方を間違えてる。
「俺も、成田さんと友達になりたいな」
……わたしはなぜか、梶くんに懐かれてしまったみたいだ。
そんなキラキラした目で見つめられると、NOなんて言えるはずもなく。
いや別に、断るつもりもないんだけど……
「よろしくね、梶くん」
───わたしの新たなる生活がスタートした。
……かのように、思えた。
この時までは、確実に。
*
*
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"ねえ、成田さん"
"ねぇねぇ、成田さん"
"聞いてよ、成田さん"
「はぁぁぁ〜〜っ……」
最近のわたしはというと、
梶くんのわたしへと異常な懐きっぷりに若干圧倒されている。
友達になってから気がついたんだけど、梶くんは元々友達があまりいないらしく。
移動教室やお昼なども、わたしたちについて行動するようになった。
いや、全然いいんだけど、いいんだけどね?
───ただ、周りの目が、痛いんです!!