【完】立花くんは愛し方を間違えてる。
その佐々木先生の言葉に、一気に教室内が沸き立つ。
「こらこら静かにしろ。とにかく、座ってないモンは席につけ!
修学旅行は来週な。今日はとにかく班だけ決めて帰ってもらうから。
揉めずに、サッサと決めろよ〜」
そんなこと言いつつも一番楽しそうにしている先生は、なにやらチョークで黒板に文字を書き始めた。
「概ね好きなモン同士で組んでもらって構わない。けど、一応男女混合の班にしてくれな。こーゆー感じのグループ組んでくれ!」
そう言って先生が書いてみせたのは、
1クラス40人
・1班 5〜7人 → 6〜8つの班を作る
・1班の中に最低男女2人ずつは必要
・仲間はずれ、ダメ、絶対!
という注意書き。
「これさえ守ってくれりゃ、あとはなんでもいい。じゃあ今から各自話し合い! 出来たところから班長決めて、俺んとこ来いよ〜」
「よっしゃー!! みんな、決めるぞーっ!」
クラスでもお調子者の男子が声を張り上げると。
それを皮切りに、段々とざわざわし始める教室内。