【完】立花くんは愛し方を間違えてる。
……す、全て見透かされている。
なんで、なんで分かるの!?
「なんで分かるの? って顔に書いてあるぞ」
「えっ!?」
「俺、おまえのことなら何でも分かるよ?」
ふふん、得意げに笑う立花くん。
なんかちょっと、すごいけど、むかつく。
「ごめんね、あの、別に無理にってわけじゃ、」
「……別にいーよ」
「他にも立花くんと一緒になりたい人たちはいっぱいいるだろうし……って、え??」
「そっちの班、入ってもいーよって言ってんだよ」
「え……なんで?」
「なんでって……おまえが誘ったんだろうが」
むぎゅ、と頬をつままれて、わたしは咄嗟に「ごめんなさい〜!」と口に出す。
だって、入るなんて言ってくれるとは、思わなかったんだもん。
「でも、いいの? 他の班の人たちからも誘われてたんじゃ……」
「いいんだよ。もともと断るつもりだったし」
「え? どうして……」