君がもし変わっていても
『翔に彼女ができた?!?!』
この情報はすぐあたしのところに届いた。
背が高くて、スタイル良くて、すごく綺麗な人。って聞いてたけど…
『ヤンキーだろどうせw今まで何人の噂がたったことかw』
「そうなの?」
『小鳥ちゃん知らないの?翔ヤンキーとつるんでっからそこら辺の女だと思うよw』
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ヤンキー。か…
翔とは絶対合わないと思ったのに…
その時、ガシッと誰かがあたしの頭をつかむ。
『小鳥ー!おはよー』
「っ優星!」
この人は加賀谷優星(カガヤユウセイ)
同じクラスのサッカー部!
『今日OFFだよね?』
「うん!」
『そか…じゃーさ、ちょっと付き合ってくんね?』
「…買い物?」
『そ!新しいシューズ見て欲しくて!』
優星はサッカーが、大好きだ。
毎日一番に行って練習してる。
少し…翔に似てる。
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『これはー色が好きなんだけど形がなー』
近所にあるスポーツ用品店。
たくさんありすぎてあたしには何がなんだか(-_-;)
『ねえ!一番強いやつさ!小鳥の学校で!どれはいてた?』
「それと同じのにするの??」
『おう、強い奴が履いてれば俺も履けば強くなれる気がして!』
本当に一生懸命なんだなぁ…
将来きっと部長に…
「あ!」
『ん?』