君がもし変わっていても


鹿島君は中学の時すごく仲が良かった人。
照れ屋な翔が言えないセリフもズバズバ言っちゃうようないわゆるチャラ男。

でも、すごく優しい人だからあたしも友達として大好きだった。



- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -



「鹿島君!それあたしのヘアゴム!返して!!」




鹿島大翔(カシマヒロト)です。
そーやって追いかけっこをするのは
日常茶飯事。ってくらい、俺と小鳥は
仲が良かった。




他の学校に翔っていう彼氏がいるらしかったけどそんなのお構いなしだもんね~(๑˙ϖ˙๑)



それで、いつからか小鳥が好きになった。



お構いなしって言っても、一応彼氏とは認めておいたけど!


でもいつか絶対付き合いたいと思っていた。


- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -


ある日から小鳥の様子がおかしくなった。


男を避けてるっていうか、今まで仲良く
してたのに、下向いて、うずくまって、
震えていた。


何があったのか聞こうと思って小鳥に言っても敬語でぼそっとした声で

「男子が怖い」って返ってきた。
小鳥の友達は何があったか教えてくれなかった。

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -




でも…鹿島くんはあたしを楽しませようって遊園地連れてってくれたり、本当に優しくて、鹿島くんのおかげで今に至るって感じ。




付き合ってからもそんな遠慮することがなくて、すごく安心できた。







でも鹿島くんはやっぱり翔とあたしが付き合うべきって言って振られちゃったんだよね…




< 17 / 28 >

この作品をシェア

pagetop