君がもし変わっていても
失う信用
「あと二周でーす!!」
マネージャーの仕事にも結構なれてきた。
翔もちょこちょこだけど顔を出してる。
その度にすごい上手いゴールやパスをするから《サボり王子》って、呼ばれてる。
『小鳥ちゃんが言ってくれれば何周でも行けるーー!』
『おーい!小鳥ちゃーーーんノシ』
…最近先輩たちはみんなこんな感じ。
『はーい、そこ2人+3周〜』
『え…ちょっと新崎さーん!(゚ロ゚)』
今言ったのは先輩の新崎薫(シンザキカオル)先輩。
マネージャーの!
先輩の意見はだーれも逆らえない!
でも、本当はすっごい優しい先輩!
心愛は…
「大丈夫?心愛?」
「うんー(><)少し気持ち悪くて…」
心愛は元から体が強くないからすぐ体調を崩してしまう。
もしかしたら辞めちゃうかもしれない。
「ほら、あそこに翔君
いるから!見て元気だしな!」
「ありがとう!小鳥!」
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『小鳥!救急箱持ってきといてくれる?』
「あ、はい!!」
「…失礼しまーす
救急箱貸してもらいに来たんですけど…」
保健の先生は留守だ。
よし、職員室か…
振り向いてドアを開ける。
ガラッ
「え?!」
『うおっ?!』
「…なんだ優星かービックリした!
怪我したの?!大丈夫?!」
『ちょっとすっただけだから大丈夫!保健の先生いる?』
大丈夫って言うけど…
ちょー痛そう(><)
「ううん、今いないっぽいからあたししたげるよ!」
『お、さんきゅ!』
中学の時の経験もあるからか、こーいうのは慣れてる。
「自分で転んだの?」
『いやー、翔とちょっとぶつかっちまって(°°;)』
翔?何で一緒に来なかったんだろ…