続・お前を好きになって何年だと思ってる?
「私は…私は、冬夜が好きなの」

そう言うと先崎君がスッと目を細める。

「…そんなわけないだろ。
君が好きなのは僕だっ…!」

そう言うとどんどん顔を近づけてくる。

「やめてっ…!!」

そう叫んだ時、

「…何してる」

この声っ…

「…なんだ、乃崎かよ。
なに?なんか用?」

先崎君が私の頰に手を添えたままそう聞く。

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