続・お前を好きになって何年だと思ってる?
「っ…先生に言ってやる…!」

「どーぞご自由に。
どっちが信用されるか知らねぇけど」

ぎりっと唇を噛み締めたそいつを無視して歩き出す。

「碓氷のとこに行くのか?」

「ああ」

今は一刻も早く、

あいつの側に行きたい。

「乃崎、ありがとな」

「…俺はなにもしてない」

やっぱいい奴だな、こいつ。

俺はフッと笑って、

ベンチに戻る乃崎を見てから

保健室に向かって急いだ。
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