続・お前を好きになって何年だと思ってる?
美愛side

ん…

ゆっくりと目を開けると、

目に入ったのは白い天井に見慣れないカーテン。

あれ…ここどこだろ…

何度か瞬きを繰り返していると

「…美愛」

この声…

「…とう…や…?」

横に座って心配そうな目で私を見ている冬夜を見て

だんだん頭がはっきりとしてくる。

「気分どうだ?痛いとこないか?」

「だいじょう…」

優しい声にそう答えようとしたとき、

一気にさっきの記憶が蘇って来て

ガタガタと手が震えだす。
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