続・お前を好きになって何年だと思ってる?
これ…乃崎君のだよね?

届けなきゃ!

私は鞄を持つとダーっと走って行く。

まだいるかな?

さっき行ったばっかりだし…

キョロキョロ辺りを見回しながら走る。

「美愛?どうした」

部活に行く途中らしい冬夜が声をかけてきた。

「あ、乃崎君が鍵落として…
届けようとしてたとこ」

冬夜が鍵を見て口を開く。

「へー…バイクの鍵か
もう乗ってんのな」

「え!?」

変わった形だとは思ったけど、これってバイクの鍵だったんだ…!?

「と、とにかく届けてくるね!
今日夕飯ハンバーグだから部活頑張って!」

「あ、ああ…」
< 61 / 362 >

この作品をシェア

pagetop