フラワーガーデン
彼は、コーヒーの最後の一口をすすると、にやっと笑う。

「それに、書類を持ってピクニックする人はいませんよ」

「あなたは……」

その時、バラバラと頭上にヘリコプターの飛ぶ音が聞こえた。

「どうやら、お迎えが来たようですね」

「え?!」

なんのことかと、僕が訝しがっていると、突然、聞き覚えのある大きな声が、拡声器を通して上空から降って来た。

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