フラワーガーデン
「くそっ!」

このまま、階下まで走っていたのでは間に合わない!

僕は階段を駆け下りる途中の踊り場で、欄干に手を掛けそのまま飛び降りた。

やばい!

両掌を怪我していることを忘れてた!

ビリビリと掌の皮膚が裂けるような激痛に、腕がカクンと折れる。


そして次の瞬間、ドォン!と言う音と共に、体がコンクリートに叩きつけられる。


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