フラワーガーデン
「ト……藤枝君!どうしたの、これ?」

僕は何も答えずただ君を見つめていた。

来てくれた……。

これは、夢なんじゃないだろうか……。

絶望の淵に沈む僕の目に、君は眩しく輝いて見える。

「包帯の替えとか、薬とかは?」

「……別荘」

「痛む?」

「少し……。大丈夫、後で自分で替えるよ」


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