フラワーガーデン

第5節 清らかな愛

微かに君がその両手を僕の背中に回してくれたような気がした。

「ダメ……。トオル君……」

僕は顔を背ける君の髪にくちづける。

「ようやく、名前、呼んでくれた」

「お願い……。トオル君、離して!」


< 1,369 / 1,750 >

この作品をシェア

pagetop