フラワーガーデン
電話を切ったカズトは、リビングの椅子にどっかりと腰を下ろし名簿に目を通すと、ブツブツ文句を言いながら住所を書き始める。



「くっそぉ~!佐々木っ!?誰だよ!?」

「ぷっ!下手な字……」


思わず笑った私をギロリと睨み、封筒をグシャグシャに丸めたかと思うと、私のおでこに投げ付けた。


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