フラワーガーデン
数分もしない内に発車を告げる放送が入り、私達はドアの方へ向かう。

ドアの前まで来ると、突然、トモはクルリと私の方を振り向く。

「ごめんね。ハルナ」

「え?何が?何の事?」

「私、もう見ていられなくて……」

「どうしたの?トモ?」

「カズトさんの方には、私から上手く言っておくから……」

「なに?……トモ?何を言ってるのか分からないんだけど……」




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