フラワーガーデン
第10節 動き出した時間
トオル君は、それからやっぱり無口になった。
そして、ずっと私の手を握ったまま、頬杖をついて窓の外を見ている。
私はこの前、彼の元を去った時、とっくに決心していたはずだった。
でも、こうして彼の隣りにいるだけで、ぐらぐらと心が揺らぐ。
そして、ずっと私の手を握ったまま、頬杖をついて窓の外を見ている。
私はこの前、彼の元を去った時、とっくに決心していたはずだった。
でも、こうして彼の隣りにいるだけで、ぐらぐらと心が揺らぐ。