フラワーガーデン
遠く瞬く一番星を見上げて、ふっと笑う。

「名前を聞いただけで動揺しちゃうなんて……。

ママはダメダメだよね」

お腹の赤ちゃんに話し掛けながら、ひんやりとする手摺に手を添えて、頬をつける。

目を瞑ると、最後に見たトオル君の新幹線を追い駆けている姿が目に浮かび、慌てて手の甲で涙を拭う。


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