フラワーガーデン
「じゃ、よろしく。後10分くらいでハルナを連れて帰るから」


かずにぃは電話を切ると、さり気なく私のバッグを持ってくれる。


「オフクロが、うちに食べに来いって。

お前の大好物のグラタン作って待ってるってさ」


「え!?ホント!わぁ~い!じゃぁ、一旦、家に帰って着替えてくるね!」


「別にそのままでいいだろ?」


「でも……」


「JKっぽくていいじゃん」


「っぽくって……。本物の現役のJKです!」


「ははっ!お前が?JK?」


私はぷーっと頬を膨らます。

久し振りに会うかずにぃ。

その笑顔も、ちょっと眩しくて、結局最後まで、まともに顔が見られなかったんだ。



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