フラワーガーデン
トオル君は、平然とした顔で、主張を続ける。

「いいんだよ。ハルナの出産が済んで落ち着き次第、入籍するんだから、『ご主人予定』と言う事で……」

2人は、分娩室で闘う私の隣りで、もうひとつの闘いを始める。

「ふっ、ふっ、2人とも出てってぇぇぇぇぇーーーーー!!!!」

私は、分娩台の上で怒りにプルプル打ち震えながら絶叫する。


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