フラワーガーデン
「あの……藤枝君、私、重くない?」

「うん。すんごく、重い」

「降ろして!今すぐ降りろして!私、自分で歩けるから!」

「うそだよ。軽いよ。でも、僕の肩に腕を回してしっかり掴まってて。

その方がお互い楽だから」


大騒ぎする私を横目に、彼はあのいつもの笑顔で柔らかく笑う。


藤枝君って……時々思うけど……ちょっぴりイジワルだ。


真っ赤になりながら、彼の肩に腕を回し、彼に体を預ける。





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