フラワーガーデン
男が徐にティッシュボックスに手を伸ばしたその瞬間、僕は男の足元に滑り込み、全体重を掛けて渾身の力でアクセルを押した。

「な!なにをするんだ!!」

男は慌てて僕を下から引き摺りだそうとした。

だけど、僕は必死でアクセルを押し続けた。

車はぐんぐんと加速していく。

そのため男は、運転に集中せざるを得ない状況となり、形勢は逆転した。


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