フラワーガーデン

かずにぃの横顔を見ながら、私は2年前のあの日のことを思い出していた。

私は、一緒についていった父の転勤先の九州から戻って来ることになった。

人づてに、かずにぃが足の怪我で入院してから、荒れていることを聞いて心を痛めていたから、早く帰りたい、そして、出来ることなら、少しでもそばにいてかずにぃを励ましたいと思っていた。

それに、家の改修工事が終わるまでは一緒に住める……そう思うと、心が躍った。