フラワーガーデン
体に刻まれた痛みと違和感が昨夜のことがウソじゃないって知ってる。

私……かずにぃをこの体に受け入れたんだ。

こんなひどい裏切りって……ない……。

「ハルナ、泣いてちゃ。分からないよ」

彼は、優しい声で私を包み込み、抱きしめる。

「一体、何があったんだよ。何を泣いてるの?」

トオル君の声が不安に曇りながら、震える私の肩を抱く。

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