フラワーガーデン
でも、何も起こらない。

「残念だったな、トール。どうやらお前は3回も神様にそっぽを向かれたらしいな」

Mr.アンダーソンは、銃を持つ手を下に降ろすとその銃を僕に放り投げた。

「神様はよっぽどお前をお側に召したくないんだなぁ」

Mr.アンダーソンはとくつくつと笑った。

「3回って?!」

「今と、誘拐された時と、飛行機のトラブルの時だ」

「なんで、あなたが知っているの?」

「オレも、乗ってたんだよ。あの飛行機に」

「あなたが?!」

「全く、相変わらず肝の据わったクソガキだな、お前は……」

Mr.アンダーソンは憎憎しげに僕を見ながら笑った。


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