フラワーガーデン
私は耐え切れず短い声を発しながら、ふと彼の言葉に数年前に言葉を交わした車椅子の男の子のことを思い出していた。

私の見上げた視線と、トオル君の視線が絡む。


「まさ……か、あの時の」


トオル君は答える代わりに、キスをし、右手を洋服の中に忍ばせてきた。

「ハルナ、ブラジャーは?」

夜はしない……と答えたかったのに、トオル君がいつの間にか露わにした胸の膨らみを唇でなぞり始めたからのけぞってしまい、立っているのが精一杯になってしまう。


< 671 / 1,750 >

この作品をシェア

pagetop