フラワーガーデン
トオル君の影が、あの日のかずにぃと重なる。

「ハルナ?どうした?ハルナ?!大丈夫か?」

トオル君の声がとても遠くに聞こえる……。



あの夜、かずにぃは優しく私を抱き、最後まで私の哀願を拒絶した。

私がどんなに泣いても、抵抗しても、優しく、そして容赦なく、かずにぃは裏切りの刻印を私の中に刻み付けていった。

そして、あの時の鈍い痛みが、鮮明に私の体を貫く。

「いや!かずにぃ!!

もう止めて……やめてーーー!

助けて!助けて!トオル君っ!!トオル君!!!」


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