【完】午前0時日付が変わっても


「てかおまえ、俺のこと守ってくれるんじゃねーの?」


「っそれは〜……!」




意地悪な笑みを浮かべる千景くんは私に余裕を見せる。


私はいっぱいいっぱいで焦ったり困ったり、必死になってるというのに。


初めてのことばかりで。




「初デートで先に帰るような彼女だけどな」


「デート…!」



って言葉が千景くんの口から出てきた!



「…違うの?」


「違わない!まだお休みあるし、デートリベンジしようよ」



同じ認識でいてくれてたんだね、うれしい!



初デートこんなふうになっちゃったけど…


ちゃんと仲直りできた、よね?



先に立ち上がった千景くんが両手を向けてくるので、その手に掴まるとグンっと思ってたよりも強く引っ張り上げられた。



わっ、千景くん力加減どうなってるの……っ!



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