【完】午前0時日付が変わっても


じゃあ、とだけ言って教室に戻っていった。


廊下に残された4人でその背中を見届けて…、



「ってか前園くん! 班決めの話振ったんならそのまま誘ってみてもよかったんじゃないの?」


「え?あー、愛生ちゃんが誘いたそうにガン見してたから譲っただけだよー」


「なんだそれ」


「怒んないで、天使ちゃん」


「もーっ! それはやめてって何回も言ってるじゃん!」



楽しそうに笑っている前園くんをキッと睨む。



基本明るくて素直だけどさぁ…この人もなかなか意地悪さがあると思う。



きっと、千景くんほどではありませんが。




「愛生ちゃんやっぱり優しい〜」


「どーする? 市橋が愛生ちゃんに惚れたら」


「そういえば、大知先輩も愛生ちゃんのことお気に入りになったみたいだし!」


「先輩? だれだれ?」


「他校の先輩! 一緒に遊んで、仲良くなったの〜」



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